『不可能』か『不可解』か Part2
どうも、ヒカルです!
本を一冊読み終えたので感想を書きたいとおもいます。
今回は
『ノッキンオン・ロックドドア2』
青崎有吾さんの作品です。
前作を読んですぐに続編を読んだので、すんなりと読めました。
前作の感想でも書いたのですが、全てのミステリファンにおすすめです。純文学専門の方もこれを読んでぜひ謎解きの楽しさを体験していただきたいです。
あらすじ
不可能な謎専門の御殿場倒理
不可解な謎専門の片無氷雨
得意分野の違う2人の探偵が経営する事務所のドアを今日も依頼人がノックする。
不可能か不可解か
そして、明かされる
過去に起きた不可解で不可能な謎。
全6篇の短篇集。
感想
今回こそ謎を解いてやろうと意気込んで読み始めたんですけど、見事に完敗ですね。
1篇ごとに最初から読み返して答え合わせみたいなことをやってみたんですけど、ちゃんと答えが書いてあってそれを見るたび「はぁー」ってなりました。
で、このシリーズには、2人の探偵ともう2人主要な人物がいてて、この4人は大学時代の同級生。
この4人に起きた事件の謎が今作で解明される。
このお話が今作の最後の1篇に収められててみどころはここかなとおもいます。
最後に
ホントにこの作品は謎解きを楽しめる1冊だとおもうんです!
作家との知恵比べにぜひ挑戦していただきたい。
『不可能』か『不可解』か
どうもヒカルです!!
新年明けましておめでとうございます。
1冊読了したので感想を書いてみようかとおもいます。
今回は青崎有吾さんの『ノッキンオン・ロックドドア』
7編からなる本格ミステリ短編連作。
コアなミステリファンもミステリ初心者も楽しめる内容になってるとおもいます。
あらすじ
密室、容疑者全員アリバイ待ち。「不可能」犯罪を専門に捜査する巻き毛の男、御殿場倒理。
ダイイングメッセージ、奇妙な遺留品。「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、形無氷雨。
得意分野の違う2人の探偵が珍妙な事件を解明していく。
とくに好きな一編
なかでもお気に入りは
「十円玉が少なすぎる」
2人の事務所でバイトをしている薬子ちゃんが、携帯電話で会話する男とすれ違ったときに聞いたとゆう言葉から2人の探偵による推理合戦が始まる。
ゲーム感覚で始めた推理合戦。最後はおもいもよらない結末が…
この1編は、起きた事件を解決するためではないってゆうところが最大の特徴かとおもいます。
限りなく情報量の少ないなかで2人の推理合戦が繰り広げられる。どのお話もそうだけど、とにかく論理構成が素晴らしい!!
もう一点特徴をあげるなら、この1編は薬子ちゃんの語りですすめられてるところですかね。
薬子ちゃんの視点で語られることによって2人の探偵のキャラが際立つ。そこがまたおもしろい!
最後に
続編を絶賛読書中なんですけど、倒理と氷雨って伊坂幸太郎さんの『マリアビートル』に出てくる、檸檬と蜜柑っぽいなとおもうのは自分だけですか?
もう一つのワールドカップ
どうも「ヒカル」です!!
今年はラグビーワールドカップ盛り上がりましたね!!
ところで、皆さんはあの屈強な男達の熱い戦いの裏で、もう一つのワールドカップが行われている事はご存知でしょうか?
その名も
通称
そもそもガンプラビルダーズってなんなんだってとこですよね?
ビルダーズそれを造る人達の世界大会です。
大会概要
- 世界16のエリア/地域で開催
- オープンコースとジュニアコースがある
審査方法
工作、塗装、アイディアの3項目でそれぞれ採点し、審査を行う
主催
(株)BANDAI SPIRITS ホビー事業部
基本情報はこんなかんじです。
この大会は2011年から開催されてるんですけど、
過去3回日本代表がチャンピオンになってます。
で、今年は12月8日にガンダムベース東京で世界大会が開催されます!!
これね、ぜひ作品を見て欲しいです!
ガンプラ=玩具のイメージが一気に崩れるとおもいます。
もはや芸術品
著作権のなんやかんやがありそうなんでここでは画像とかは貼らないですけど、大会ホームページで過去の作品も見れますんで、ぜひ!
GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 2019
久々に、派手なペテン仕掛けるぞ
どうも「ヒカル」です。
ますます寒くなってきましたね。そろそろ炬燵だそうかなぁ。
さて、今回も本を一冊読み終えたので感想を書いていきます。
今回は
道尾秀介さんの『カエルの小指』です。
今作は『カラスの親指』の続編。あれから十年後のお話しです。
今度はどんなペテンを仕掛けるのか、ページを捲る手が止まらない一気読み必至の一冊です。
あらすじ
「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」
武沢竹夫は詐欺師からは足を洗い、実演販売士としてまっとうに生きていた。
ある日、キョウと名乗る中学生が武沢の前に現れる。キョウは武沢に「あること」を頼む。キョウの頼みを受け、武沢はかつての仲間達まひろ、やひろ、貫太郎、テツ、そしてキョウと共に一世一代の大ペテンを仕掛けることに。
感想
ほんと面白かった!!
この言葉以外なにも要らない。自分の語彙力のなさもあるけど、たぶん心が満たされてるから余計な言葉で隙間を埋めなくてもいいんじゃないかなと勝手におもってます。
ただ、これだけではさみしいので今作の中で僕的にグッときた言葉を紹介したいとおもいます。
まずは、
”払った金と得るものの差は、金額が高くなるほど大きくなっていく。金持ちたちは首をかしげ、いつまでも手に入らない満足を求めて、また金を使う。そしていつまでも不満の中で生きていく。„
タケさんはこの前に「生きていければそれでいい」とも言ってるんですね。
タケさんだからこその言葉だし、もちろんそうだともおもいます。
でも、金持ちに限らず人間は不満があるから前に進む事ができるんじゃないかなともおもいます。現状の不満を解消するために色んなことを考えて試行錯誤を繰り返して満足を得る。そうやって技術も進化してきたんだろうしね。不満は生きるうえで必要な原動力の一つかなとおもいます。
続いては、
”「人間、どこから来たかより、どこへ行くのかが大事ですから」„
中学生のキョウが言った言葉なんですけど、中学生にこれ言われたらねぇ…
「どこへ」の部分が中々みつからず、「どこから来たか」を必死に語る人間の方が多いんじゃないですかね、実際は。僕もそうなんですけどね(笑)
もう一つ
”人の感情は短い言葉で説明できるものではない。それを「わかった」と思い込んでしまうことから、多くの間違いがはじまる。„
これはその通りなんですけど、家族の事はほんと「わかった」と思い込んでるなぁ。
道尾秀介さんは一番好きな作家さんなんですけど、毎度騙されないように注意して読み進めてるんですけど今回も完敗です。
一番のペテン師は彼ですね。
ミステリと昔話が掛け合わさった最高のエンタメ作品!!
どうもヒカルです。ずいぶん秋っぽくなってきて過ごしやすい季節になってきましたね。秋といえば読書の秋とゆうことで、読んだ本の感想を書いてみたいとおもいます。
青柳碧人さん(あおやぎ あいと)5編からなるミステリー短編集『むかしむかしあるところに、死体がありました。』初読みの作家さんで、装丁だけで買いました。いわゆる、ジャケ買いってやつです。この本の最大の特徴は昔話とミステリの掛け合わせ。誰もが知ってる日本の昔話で殺人事件が起こったら?とゆうif設定でそれぞれ語られる。犯人は?動機は?そしてトリックは?
それでは1編づつ紹介していきます。
一寸法師の不在証明
あらすじ
三条右大臣の娘、春姫とその家来が存生祀りの参詣から帰る途中鬼に襲われる。
家来達が応戦するも全く歯が立たない。しかし、最近家来になった一寸法師の活躍により鬼を撃退。逃げぎわに鬼がおいていった不思議な打ち出の小槌で大きくなった一寸法師は姫を助けた褒美にと姫と結婚することに。
その婚儀の最中、黒三日月とゆう検非違使が現れて存生祀りの日に殺しがあったと報せる。殺されたのは冬吉とゆう男で、一寸法師を家に泊めたことがあるとゆう。犯人は一寸法師ではないかとゆう疑いのめがむけられるが、犯行時刻には一寸法師は鬼の腹の中にいたとゆうアリバイがある。
花咲か死者伝言
あらすじ
「枯れ木に花を、咲かせましょーう」ざるの中から灰を撒いて枯れ枝に桜を咲かすその人は、とても心優しいおじいさん。それを見ていたお城のお殿様は大喜び。おじいさんに金銀財宝の褒美をあげることに。その話しを聞きつけたいじわるじいさんの太作は自身も褒美をもらおうとおじいさんから灰を奪い取る。そして、ある朝優しいおじいさんが変わりはてた姿で発見される。何者かに石で頭を殴られ殺されていたのです。
村役人の虎田太を中心に犯人探しが始まります。
つるの倒叙がえし
あらすじ
雪の降る寒い夜に弥兵衛の家の戸を叩いたのは、人間の姿に化けた鶴の「つう」。
「つう」は山で罠にかかって動けなくなっているところを夜兵衛に助けられる。その時の恩返しにと自らの羽毛を使って機を織るつう。「とんとんからりん、とんからりん」と家中に機織りの音が響く中、権次郎が 弥兵衛の家にやってきて庄屋様がいなくなったことを伝える。
雪の中庄屋様を探すがその姿はみつからず、夜が明ける。そして、「つう」は一晩かけて織った反物はとても美しく弥兵衛は早速反物を村に行ってお金に換える。
一方、行方不明の庄屋様は変わりはてた姿でみつかる。庄屋様の後がまをねらう弥兵衛は嫁をとることにするのですが、そのためにはお金が必要なので弥兵衛は「つう」に反物を織らせつづける。自分のことしか考えない弥兵衛の為に機を織り続けることに疲れた「つう」は弥兵衛のもとを離れるのですが・・・。
密室竜宮城
あらすじ
浜辺でいじめられていた亀を助けた浦島太郎。その亀に連れられ竜宮城へ向かう。
乙姫と面会した太郎は亀を助けたお礼にともてなしをうける。丸一日行われた宴も終わり、太郎は部屋で休んでいたところ蛸の部屋で騒ぎが起こる。騒ぎを聞きつけた乙姫はその騒ぎを収めると、太郎を自室に招きいれる。
すっかり寝入ってしまった太郎が次に目覚めると、またもや騒ぎが起こる。
冬の間で伊勢海老の「おいせ」が死んでいたのである。
冬の間は内側からカギがかかっており完全な密室。「おいせ」は自ら命を絶ったものだと思われていたが、亀が部屋のそとで、「おいせ」の『やめて・・・』とゆう声を聞いたとゆう。
そして、探偵役に抜擢された太郎は事件の真相を探ることに。
絶海の鬼ヶ島
あらすじ
鬼の住む鬼ヶ島では嵐によって食料難におちいる。
飢えた仲間を救おうと一頭の鬼が人間の住む海の向こうへと出かける。しばらくして帰ってきた鬼はたくさんの食料と金銀財宝を持ち帰った。しかし、それは人間から奪い取ったものでした。
復讐にやってきた桃太郎は鬼を皆殺しに。
かろうじて生き残った鬼達で細々と生活を続けるのですが、ある時一頭の鬼が殺されているのが見つかる。それをきっかけに一頭、また一頭と次々に殺されていく。
やがて誰もいなくなった鬼ヶ島に残ったのは・・・。
以上、一編づつあらすじを書いてみました。
ミステリの定番と日本の定番の昔話が掛け合わさった最高のエンタメ作品!!
秋の夜長のお供にぜひどうぞ。
ブログはじめました。
どうも、初めまして。『ただの日記』の『ヒカル』です。
ブログのタイトルめっちゃ悩みましたわ 。悩んだすえにこれってどうなんって感じですけど・・・。
まぁ、とりあえずブログはじめました。
ヒカルって何者?
大阪生まれ大阪育ちの滋賀県民30代男です。
好きな事は読書なんですけど、子供の頃から好きだったわけじゃないんです。
30歳を目前にしたある日フラッと寄った書店で出会ってしまったんです。ある一冊に。
それは、道尾秀介さんの『向日葵の咲かない夏』
決して読後感の良いものではなかったけど、あの衝撃は忘れられないものになり、以来すっかり読書が趣味になりました。
なぜブログ?
学生の頃から現在に至るまで褒められるような特技とかもなく、今の仕事もとくに好きでやってるわけでもなく・・・。
で、「このままダラダラとサラリーマンやってていいの?」っておもっちゃったわけですよ。なんかできることってないかなぁって考えてたら、あったんですよ!!
それは作文です。
えっ?てなりますよね(笑)
学校の先生とか親に唯一褒められたのが「文章を書く」ってことで
その「文章を書く」ことでなにかできないか考えた結果ブログなわけです。
とゆうわけで
なんか自分の好きなことを書いていきます!!
『ただの日記』なんでね。
マイペースにゆっくりと
もしかしたら何か変わるかもしれないそうおもって。
よかったらたまに覗いてください。